教科書を通じて、日本語を勉強する時、何となく決まっている会話だけ学んでいる気がしたことがある。また、日本に来てから初めて自分が具体的な生活場面でどう言ったら適切かについてまだ分からないことを気づいた。
自らの例を挙げると、中国で「对不起」の日本語の言い方を勉強する際、先生は「对不起」イコール「すみません」と教えていた、教科書もそうのように載っている。その影響で、生徒たちは「ごめんなさい」「ごめん」「申し訳ない」などの言い方は一応分かっているが、「对不起」という気持ちを表したい時、つい「すみません」と言い出した。一方、日本に来て、日本人の友達同士が「すみません」と言うより、「ごめん」「ごめんなさい」を言う方が一般的であることに気づいた。
そのため、私のような中国人日本語学習者にとって、日本語を何年も勉強したにも関わらず、場面によって適切な会話はできるとは限らない。場面によって、よりバラエティ化かつナチュラルなコミュニケーションをする方法を探したい。そして、日本にいる留学生のため、さまざまな日常会話場面において、とくに日本人が実生活で接触している場面の会話、例えば、結婚祝いや暑中見舞いなど、自然な日本語の会話を集めてみたい。このようなことに重さを置き、中国人日本語学習者向け、様々な場面やパターンに分けて、日本語会話を研究したい。