「『日本語ポートフォリオ』は、教室で勉強する時間が少ない人や、家で机にむかって勉強する時間がない人が、学習支援者(ボランティアなど)に依存しないで、自分でイニシアティブをとって日常生活の中で日本語をうまく学べるようになるために作った道具です。自分の学びたいことや必要なことを決めたり、自分にあった勉強のしかたを見つけたりするために使うことができます。」
〜サイト【日本語ポートフォリオ】より〜
現在開発された日本語ポートフォリオは、漢字仮名まじり版、ローマ字版、英語版、中国語簡体字版、ベトナム語版、韓国語版、スペイン語版、ポルトガル語版、インドネシア語版があって、すべてダウンロードできます。全部レイアウトは同じだから、ボランティアも他の学習者もいっしょに使えます。
【日本語ポートフォリオ】
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~naoko/jlp/index.html
日本語を学ぶ人のために作られたフォーマットだが、日本語ポランティアにとっても非常に使う価値があると思われます。活動を開始する前にやってもらい、パートナーについて理解を深めることができて、パートナーに適する活動を考えるヒントになります。また、活動をある程度進んでいったら、パートナーの学習進度と満足度に気になるときにも使うことができます。ポートフォリオをチェックしながら、お互い活動の内容や形式について調整していくこともできるから、楽しくてあきてこない活動になるのでしょう。また、他のボランティアにも同じ学習者と関わって、一緒に勉強しているから、ボランティアの間の意見交換や連絡のために使われると思います。
活動を進んでいけばいくほど、たくさんの思い出が増えてきます。ポートフォリオは活動の記念としても具体的でわかりやすいフォーマットだと思います。日本語教室にファイルを用意してもらって、日頃のプリントのほかに、学習者の学習記録や交換日記などを入れてまとめるのもポートフォリオの一種です。ポートフォリオに集めた学習者との思い出を基に、今後のボランティア活動の糧にもなるのでしょう。