外国人生徒の教育では様々な用語が使用されます。以下に代表的な用語の解説をあげていますので、是非ご一読ください。
JSL児童
(Japanese as a second language) 日本語を母語としない子どもたち。現在数が多い児童の出身国はブラジル、中国、フィリピン、ペルーなどがあげられる。
「日本語指導が必要な児童生徒の受け入れ状況等に関する調査(平成24年度)」 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/04/1332660.htm
JSLカリキュラム
JSL児童のために文部科学省が提言するカリキュラム。外国人児童を速やかに学校生活に適応させるために開発された。現在小学校編と中学校編がある。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/003/001.htm
生活言語 (Basic Interpersonal Communicative Skills)
日常生活に必要な会話能力。コミュニケーションを行うために不可欠な言語能力であり、その言語が話される環境にいれば、約1~2年ほどで習得できる。
学習言語能力 (Cognitive Academic Language Proficiency)
教科の学習や抽象的思考をするために必要な言語能力。習得期間には年齢などによる個人差があり、5~7年は少なくともかかるとされている。
バイリンガル教育
文字通り2言語を育成する教育。日本では日本語と英語の組み合わせに焦点が当てられるが、外国人児童も日本語と彼らの母語とのバイリンガルに育つ可能性がある。外国人児童の教育に携わる人々は、日本語能力の向上と同時に彼らの母語の保持・伸長も考慮しなければならない。
取り出し授業と入り込み授業
「取り出し指導」は在籍学級を離れ別室で個別に指導するので、在籍学級での学習内容から離れ児童生徒一人一人の日本語能力に合わせて学習を進めるのに効果的。
一方、「入り込み指導」は在籍学級における一斉指導のなかで、日本語担当者あるいは母語支援者が児童生徒のそばに付き添い学習を支援する方法で、具体的な場面での指導に効果的である。