さて、日本語ボランティア教室に登録して、実際に日本語ボランティアをはじめたら、どんな活動が行われますか?ここでは実際の日本語ボランティアができる活動をまとめて紹介します。
1.日本語能力試験JLPT対策
日本語能力試験とは、日本語を母語としていない人の日本語能力を測定し、認定する試験です。自分の持っている日本語能力を試したい人や、日本で仕事をするために能力試験を受かりたい人は多いです。試験対策として、日本語のできる方に聞くことができたらとても助かります。
日本語能力試験 JLPT
国際交流会館の図書室には大体日本語能力試験の問題集があります。また、学習者に用意してもらうこともできます。
2.生活上の日本語に関する問題を相談する
日本に生活していると、銀行や市役所など公的機関から色んな書類が送ってきます。税金の申告や健康診断のお知らせなど、日本語があまりわからない人にとって、非常に難解な文章で書かれたものなので、簡単な日本語で説明してくださる人が求められます。
もちろん、電話やインターネットの支払いプランなど、日本に長年生活している人にとっても理解しにくいものもあるかもしれません。そのときは無理をせず、相手と一緒に詳しい人に聞きましょう。
3.日本語で会話を練習する
日本に来て日本語を少し学んだが、話し相手があまりいないので、日本語がなかなか伸びない方もいます。控えめな性格で話をかけても長く続かない人もいます。そのとき、日本語学習に役立つ活動集を参考に、アクティブな活動を取り入れたほうが効率的でしょう。
以下は会話練習に役立つインタネットリソースです。
【☆虹色☆日本語教室】スパイスの効いたゲーム、教材、活動集
http://nijiirokyozai.blog59.fc2.com/
元・青年海外協力隊(インド・プネ派遣)による日本語教育(日本語教師向け)の教材サイトです。初級・中級・上級の教室活動や学習ゲームがたくさん載せられます。カードゲームのカードをダウンロードして、そのまま使うことができます。50音の練習から中、上級向けの人生ゲームまで色々そろっています。
【すぐに使える教室活動】
国際交流基金の日本語専門家がまとめたすぐに使える教室活動です。
ゲームを用いて日本語を練習する注意事項や心得も説明されています。
また、市販のテキストにも、交流を促す活動集がたくさんあります。
【日本語おしゃべりのたね】
地域の日本語教室で学ぶ外国人学習者とそのパートナーである日本語ボランティアが、楽しくおしゃべりしながらお互いのことを知ったり、日本語の言葉や言い方を学んだりするためのテキストです。食べ物や旅行の話しからごみ問題まで、身近で興味を持てる20の話題をテーマとして構成されました。
【会話の授業を楽しくするコミュニケーションのためのクラス活動40―初級後半から上級の日本語クラス対象】
日本語学習者のコミュニケーション能力の養成を目的とした、日本語教師のための口頭表現教育の教室活動集です。自分の言いたいことを「ともかく話す」、「聞き手を意識」、「内容を整理」、「聞き手に配慮」の4つの段階に分類されます。
通うボランティア教室にないかもしれないが、事務の人に薦めてみれば購入してもらうことは可能です。