ケース研究:中国の日本語学習サイトにおけるライティング支援の現状
国際交流基金「日本語教育機関調査・2012年ー海外の日本語教育の現状」によると、中国出身の日本語学習者数は104万に達し、世界一番多いことが分かった。膨大な学習者数を持ち、日本語学習者向けのサイトやe-learningのシステムは急速に増えている。その中でも、日本語ライティングを支援するサイトはゼロに近いとも言える。以下は、不完全な支援でありながら、二つのサイトはどのようにライティングの部分を取り扱うかを検討してみる。
沪江网:http://jp.hjenglish.com/
創立の早期は無料で外国語学習の資料を提供し、徐々に影響力を持つようになってきているサイトである。近年、外国語教師や機構と提携し、有料インタネット教室を開設し、さまざまな外国語学習コースを運営することをメインの事業に転向している。
コメント:
ライティングの範囲が狭い。このサイトでは、ビジネスライティング、感想文の例文は圧倒的に多い。ライティングのスキルを教える文章があるものの、全体として不完全であり、システム的に捜索し、勉強できるところではない。それよりも、サイトのレイアウトを満たし、材料をばらばらにしているだけではないか、という疑問もある。インタネットでさまざまなコースを提供しているのに、日本語能力試験のための試験勉強のコースが独占し、日本語ライティングのコースは一つも見付からなかった状況である。独学の学習者にとっては、ばらばらした資料を見て、どこから日本語を書くようになるかに、戸惑ってしまう恐れがあり、また、特定のライティングスキルを身に着けようとする学習者、例えば、論文の書き方、研究計画書を練習し、留学を目指す学習者にとっても、このようなサイトはまったく役に立てないとも判断できるではないか。
你我日语:http://zuowen.youican.com/
コメント:沪江网のように、ライティングの部分は、ほぼ記述文や感想文の例文によって満たされているサイトである。ライティングのセクションの分類も、とても分け分からないものがある。乗せられたライティングの例文は分類とはまったく関係なく、適当にばらしているとも見られる。
ライティングサポート難題の原因:
このように、現在中国における日本語学習サイトでは、ライティングのサポートが非常に不完全な、不系統的である。その原因は、以下のように考えられる。