機関数 | 教師数 | 学習者数 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
初等教育 | 中等教育 | 高等教育 |
学校教育 以外 |
合計 | ||
1,800 | 16,752 | 3,111 | 89,182 | 679,336 | 274,861 | 1,046,490 |
0.3% | 8.5% | 64.9% | 26.3% | 100% |
2012年度日本語教育機関調査結果 学習者数グラフ
【背景】
2012年度調査では、中国の日本語学習者数は約105万人であることがわかったが、これは初等・中等・高等教育機関での学習者および民間の語学学校等に所属する学習者数であり、これ以外の独学者も含めるとかなりの数に達すると思われる。
100万人を突破した背景には、【沿革】で記載した長い蓄積に加え、日中間の緊密な経済関係が、日本留学、日系企業への就職等の実利的なニーズを高い水準で維持していること、日本のアニメ・マンガ、ファッション、ポップカルチャー、観光などの側面で日本文化への興味・関心が高まりつつあることが挙げられる。
【特徴】
中国における日本語教育の特徴は、学習者数が多いこと、中・上級レベルに達する学習者が非常に多いことである。日本語能力試験の基準で言えば、中等教育あるいは大学の第二外国語教育でN4、第一外国語教育でN2、専門教育では在学中にN1レベルに達する。教師の日本語力も全般に高く、大学教員の場合、日本で学位を取得した者も少なくない。また中等教育の教師においては訪日経験者は少ないが、日本語で十分意思疎通ができる日本語力を持っている。
マルチメディア.コンピューター
近年マルチメディア教材の使用が推奨されており、特に都市部や新設の機関では設備の整っているところが増えてきた。しかし地方ではまだまだ少ない。また機器はあっても学習目的に合わせて適切に使用されているか疑問が残る場合が多い。英語教育ではマルチメディア教材がかなり導入されていることから、日本語教育関係者も関心は高く、各地でCAI教材の開発が始まっている。